装竜機ヴァイアトラス
【オリジナル・サウンドトラック】

※サウンドトラックは、作品の初期設定に基づき作成されています。

唄:JUN
作曲・編曲:T/M・菅谷陽星・伊奈田謙一・makoto・たどなりあつし・Kat
special thanks:駒沢 by 装竜機出撃

2003.4.20第1版発売 定価¥500(税込み)RMRCD-0001 (C)2003RMR.
製造・販売元:RMR LABEL.MADE IN JAPAN

※現在は頒布していません。

この音楽は権利者の許諾なく賃貸業に使用することを禁じます。 また、無断複製は法律で禁じられています。
1 Labyrinthus
歌詞
Check it Now!
人類が突如転移してしまった未知の惑星ラビリントゥス。そこで繰り広げられる謎の戦闘文明との戦い。アスト・レザたち装竜機のパイロットたちは、自分達の身を呈して、一万人が住むシティを守るため、今日も嵐舞う渓谷に出撃して行く。 生存の可能性を掴むために。 菅谷陽星
たどなりあつし
JUN
2 メタルストーム 惑星に吹く金属粒子を吹くんだ嵐は、大地を赤く染め、太陽の光さえも奪ってしまう。その嵐の中を進む装竜機部隊の頭上を悠々と通り過ぎる巨大な飛行体。「竜」である。なぜ、「竜」はメタルストームを苦としないのか。嵐の中では、敵も長距離戦は仕掛けてこない。今は、索敵をレーダーに任せて、竜の曲芸を楽しむだけだ。 菅谷陽星
3 メインテーマ 物語を支える基本となるメロディーです。
見知らぬ惑星で戦闘の日々を重ねる主人公たちの、勇気とせつなさが見事に表現されています。
T/M
4 竜の塔 謎の敵「トカゲ人」の前線基地なのか?そびえ立つ巨大な塔に続く渓谷を、装竜機部隊は前進します。 T/M
5 弾幕の先に動く敵 敵は2足メカと4足メカで陣列を組んでいたハズが、空からの攻撃!装竜機№2のVTOLが被弾した。・・・戦う相手は、未知の軍隊。弾幕の先に潜んでいる敵が、いつものヤツとは限らない。コントロールスティックを持つ手が汗ばみ、喉の渇きは頂点に達していた。 菅谷陽星
6 ブレッド&スープ 食事の時間は、戦士たちにとって安らぎのひととき。気のいい料理長のジョークに、一同笑みがこぼれます。食堂で手伝いとして働く小さな子供たちの笑顔も、サブジェクターたちにとっては、心の支えになっているのです。 菅谷陽星
7 遺跡の語るもの 惑星探査の結果、地表からそう深くない地層には、年代測定不能の数々の機械が発掘される。いったい、遺跡は何を意味するのか。さまざまな文明の惨劇の跡を発見してしまった人類。自分たちもその遺跡と同じ運命を辿るのだろうか。それとも、惑星脱出のカギが隠されているのだろうか。 T/M

8

勇気の流れのはてに

この戦いにゴールなんてあるのだろうか。少年たちは、明日を信じ戦いつづける。希望とは立ちあがろうという心の奥底に誰もが持っているものなだ。2曲目に収録している「BRAVE・FLOW」の原曲をピアノアレンジしたものです。

菅谷陽星
makoto

9 悲しみの荒野 メインテーマに寂しさを味付けしたバージョンです。
主人公たちは、みな、自らの運命に悩みます。
T/M
10 三つの月 惑星ラビリントゥスには3つの月がある。メタルストームの吹かない静かな夜。火星でも見ていたような穏やかな星空が広がっている。「きっと、きっと帰れるさ・・・」男たちは、3つの月に誓うのだった。愛する者のために。 たどなりあつし
11 装竜機出撃 敵機接近!ドーム都市アルシアシティーのゲートが開かれ、輸送機エスパーダで装竜機が勇ましく出撃します。一人も漏れなく帰還できる可能性は常に奇跡を起こしつづける装竜機部隊であっても保証されているものではない。固い結束と信頼が彼らの最強の武器かもしれません。 presented by
駒沢
12 サブジェクター№1 装竜機隊のリーダー、ソロン・ウェバース。みなからの信頼が厚く、装竜機の扱いもバランスよくこなす。最年長で、装竜機の能力を最大限に発揮するシンクロ値が飽和していることに焦りを感じている。みなのよき兄的存在であろうと心がけている。冷静な判断能力は軍上層部での評価も高い。ソロンの乗る二番機は、見る者に信頼と勇気を与える。 たどなりあつし
13 サブジェクター№2 リシア・フェイエルのテーマ。装竜機開発に携わった父は、自分を兵器の一部としか見ていない。その思いが、彼女を戦場に駆り立てる。急激な瞬発力に耐えうる体質を持ったリシアの三番機は、軽装を生かした無人VTOLとの連携による空中戦が得意。ブロンドが美しい彼女の戦い方は、その姿に似て芸術的である。 たどなりあつし
14 サブジェクター№3 副隊長ロック・タイガ。アストの能力を誰よりも認め賛嘆するよき先輩である。責任感の強い体育会系の好青年。重火器を搭載し出撃する装竜機の姿は、軍神を彷彿とさせる勇ましいフォルム。楽観主義の彼も、実は、シンクロ値の低下を薄々自覚し始めている。 たどなりあつし
15 サブジェクター№4 エシュ・アシャンティのテーマ。インド系で精霊信仰を持つ少女。的確な状況把握に優れる彼女の装竜機の索敵能力を強化する。だが、霊的現象と索敵能力を混同させたがる軍人たちは好きではない。無口だが、いつも人を思いやる心を忘れない少女。それがエシュである。 たどなりあつし
16 サブジェクター№5 主人公アスト・レザのテーマ。装竜機に乗ることを運命付けられた少年アスト。とまどいながらも装竜機に搭乗すれば人類の守護神となる。一撃離脱用のダッシュブースターユニットがアストの魂を敵にぶつける。その瞬間、彼は修羅の命に変わる。護るべき者たちのために。そして、亡き父の謎を捜し求めて彼は今日も出撃する。 たどなりあつし

17

迷宮を駆ける疾風

ラビリントゥスの荒野を駆けぬける装竜機。そのシルエットはときに友の命をかけた約束を果たすべく困難を進み行くメロスのようにも見える。先に見えるものは必ずしも希望あふれる世界ではない。しかし、彼らは信じている。前に進む中にこそ光も見えるのだと。

たどなりあつし
菅谷陽星

18

砂振る夜の想い

ラビリントゥスの夜が訪れた。メタルストームは昼夜を問わず轟音を引き連れて吹き荒れている。その上に静かに輝く3つの月があることなど微塵も感じさせてはくれないのだ。そして、今日も轟音からはぐれた金属の粒たちは、キラキラとアルシアシティに降り注ぐのであった。このデータをお聞きになるにはReal ONEが必要になります。

Kat

19 ブリトランの攻撃 ブリトランの機動兵器は、高速で移動できるトランスポーターに乗り、攻撃を仕掛けてくる。人型とはいっても異型な外観から放たれるビームは強力だ。直撃を繰り返されれば装竜機の装甲もそうはもたない。迷路のような入り組んだ渓谷での戦闘に苦戦する装竜機中隊の命運はいかに! たどなりあつし
20 BRAVE・FLOW
ブレイブ・フロウとは流れる勇気という意味。パイロットとして秀でた能力を発揮する主人公アストが人類のために、また、自分のために恐怖を振り払い出撃する。絶体絶命の危機をも希望でのりきるんだ!とのメッセージソングです。 makoto/JUN
たどなりあつし
古池真透
21 雨の渓谷を抜けて 深い渓谷が多いことから迷宮の谷=ラビリントゥスと名づけられたこの星。めぐる季節は、さしずめ四季を思い起こさせる。雨季には、霧雨が延々と降りつづけ、太陽を再び見ることがないような錯覚に襲われる。乾季に吹くメタルストームよりは性質が良いとはいえ、視界の悪さには変わりはない。装竜機は、今日も霧雨の中を、VTOLとともに低空で渓谷をすり抜ける。 菅谷陽星
22 帰   還 ブリトランの基地は破壊された。装竜機たちの戦いは終わったのだろうか。それとも、まだ新たなブリトランが?エネルギー弾も使いきり満身創痍の機体。サブジェクターたちを迎えるのは、やさしい仲間たちだ。まずは、一時の安眠を堪能してくれ。サブジェクターたちよ、人類が帰還したとき、君たちに与えられる指令は「人生を謳歌すること」だ。
たどなりあつし
23 BRAVE・FLOW
First version
製作初期段階のオープニングテーマソング。吹き荒れるメタルストームは、夢とも思える世界に吹き荒れる現実の障害。少年たちは、あきらめずに、立ちあがりつづける。そこには、父から受け継いだ勇気の心が脈々と流れているのだから。 菅谷陽星
T/M
24

Say…Believe

エンディングソングです。登場する女性キャラクターの全員の思いがこもった曲。命を生み出すことのできる女性から、異星人との戦闘で亡くなっていった仲間に対してのレクイエムです。また、どんなことも必ずかなうと信じるところからはじめよう、というメッセージが込められています。 菅谷陽星
古池真透
伊奈田謙一
JUN / makoto
【ライナーノーツ】
 秀逸な音楽を奏でるT/M氏のセンスには脱帽ですね。
 ある日、メインテーマが送られてきた。そして、そのシンプルなリフレインと、微妙な編曲から、装竜機ヴァイアトラスのイメージが固まったといっても過言ではないですね。
 舞台となる未知の惑星「ラビリントゥス」は、メタルストームという特殊な金属粒子の嵐が磁場を狂わせている設定なんですが、『メインテーマ』はその空気感さえ表現していますよね。
 赤い金属の混じった大地に5機の装竜機が満身創痍で立ち並ぶ。そういうシーンも目に浮かびますね。
 装竜機は5体登場することになっていて、それぞれにサブジェクターと呼ばれる特殊なパイロットが搭乗するんですが、装竜機はサブジェクターに合わせて微妙にチューニングしてある。出撃時の武装もそれぞれ異なります。機体の基本デザインは「素体」というものに、それぞれのオプション装備を付けて出撃するのです。それは、まるで同じ「素体」であることすら信じられないようなダイナミックなフォルムの変化を魅せます。
 ですから、おのずとBGMも5人のサブジェクターに1曲ずづ与えらてれます。
 当初、メインキャラは8人で装竜機も8体登場の予定だったんですが、制作の都合上、シンプルにということで、けっこう気に入っていた「キュア・ミカヅチ」という女の子をカットしたんですね。彼女は先祖代々武家屋敷に育った環境柄、もろに武人という設定だったんです。まぁ、こういう宇宙時代に武家というのも滑稽ですが、こういう時代だからこそ大事にされそうな気もして、「武人」というアイディアを投入したのです。そのキュアの曲は、さながらハリウッド映画で大暴れするナギナタの使い手といった感じでしょうかね。惜しいキャラの選択でした。あまりに惜しかったので、シティの報道ジャーナリストとして登場することになったという裏話があります。
 また、T/Mさんは、諸般の都合から、途中でスタッフを降りられることになってしまったのですが、あの最初の一曲がなければ、ヴァイアトラスそのものが成立しなかったと思うと、改めて感謝の念が絶えません。重ねて惜しいことになってしまいましたが、T/Mさんの才能に触れられるという意味でも意義のあるアルバムになったと思います。
 T/Mさんの他にも多くの方に作曲、編曲作業を行っていただいています。
 2002年になってからの作曲とアレンジは、たどなりあつしさんにお願いしています。
 古池のスキルのない注文に、これでもか! と応えていだだき、また、菅谷陽星の作曲したチープなメロディーも、たどなりさんの手にかかると、すばらしい曲に生まれ変わる。まさに、音楽の妙技を見せられた貴重な体験でありした。
 一方、ボーカル陣は、これを追随し凌駕する女性軍団に参加していただきました。
 これはもう聞いて頂いたとおりの実力派シンガーであり、ヴァイアトラスを創作の高みに誘い行くジャンヌダルクのようであります。
 「帰還」は「Say…Believe」をモチーフにしながらも壮大なエンディングを飾るに相応しい大作であります。まさに、映画的手法ともいえる鮮やかなタッチはたどなり氏の真骨頂であり、聴き応え十分。

 その他、さまざまな方のご協力をいただき、このような大作となりました。
 どうか、私どもで製作したサウンドトラックをお楽しみいただければ幸いです。

(談:古池真透2003.10.22修正)

11,20,22は2003.4.20版のCDには未収録。逆にCD特典として「ささやかな祈り」「スタンバイ」の2曲をボーナストラックとして収録。

[もどる]